近視とは
近視とは、遠くの物がぼやけて見える状態であり、これは眼球の前後方向の長さ(眼軸)と、光を集める力(角膜や水晶体の屈折力)のバランスが悪いために起こります。その結果、光が網膜に正しく焦点を結ばず、手前で焦点を結んでしまいます。特に成長期の子供に多く見られる眼の問題です。
近視の程度は、屈折度の単位であるジオプトリー(D)を用いて分類されます。弱度近視は-3.00D以下、中等度近視は-3.00Dを超えて-6.00D以下、強度近視は-6.00Dを超えるとされています。

治療について
小児期に近視の進行を抑制できれば、将来、強度近視に伴う合併症を発症するリスクを低減できます。
近視度数が-1.00D増すごとに、網膜剥離は30%、後嚢下白内障は21%、開放隅角緑内障は20%、近視性黄斑症は58%も発症リスクが上昇するというデータがあります。
当院では、小児期の治療介入を「今見えるようにする」こと以上に、「一生涯、健康な目で過ごしていただくための守りの治療」として重要視しています。
低濃度アトロピン点眼液(リジュセアミニ)

当院では参天製薬より発売された、日本で初めての近視の進行抑制を目的とした点眼剤「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」(有効成分:アトロピン硫酸塩水和物、以下本剤)による、近視の進行抑制の治療を行っております。いくつかの研究によりアトロピンには眼軸の伸展を抑制する効果があることがわかり、現在では近視の進行抑制に使用されるようになりました。
※本剤は、薬価基準未収載医薬品として販売予定のため、健康保険等の公的医療保険の給付対象外であり、自費診療での診察及び処方となります。あらかじめご了承ください。
有効性・エビデンスについて
- 確かなエビデンスに基づいた近視抑制治療
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リジュセア®ミニ点眼液0.025%は、国内の5歳〜15歳のお子様を対象とした厳格な臨床試験(治験)を経て、その有効性が確認されています。 24ヶ月間にわたる試験の結果、偽薬(プラセボ)を使用したグループと比較して、近視の進行を抑える効果が統計的に証明されました。これにより、2024年12月に国内初の「近視の進行抑制」を目的とした医薬品として製造販売承認を取得しています。
- リジュセア®ミニ点眼液0.025%の特長
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- 高い有効性と副作用の軽減:お薬が目に効率よく届く設計により、近視抑制効果を高めつつ、まぶしさや瞳孔への影響を抑えています。
- 目に優しい設計:長期の治療を考慮し、防腐剤を含まない「一回使い切りタイプ」を採用しています。
使用方法
寝る前に両目に点眼(1滴ずつ)します。
- 手を石鹸でよく洗ってください。
- 1回分(1本分)の容器を切り離してください。
- 容器の薬液が入っていない部分を持ち、容器の先端をねじって取り外してください。
- 下まぶたを軽く下にひき、まぶたやまつ毛に触れないように1回1滴点眼してください。
- 点眼後はまばたきをせず、しばらく(1~5分)まぶたを閉じて目頭のやや鼻よりを指先で軽く押さえます。
あふれた液があれば、清潔なガーゼかティッシュで軽く拭き取ってください。
副作用について
本剤は、重大な副作用がほとんどないことが確認されています。
- 一時的なまぶしさ・ぼやけ
成分の性質上、瞳が広がったりピント調節が一時的に休んだりすることで、「まぶしさ(羞明)」や「手元のぼやけ」を感じることがあります。
濃度が低いため程度は軽く、寝ている間に治まるため、翌日の生活への影響はほとんどありません。※国内治験では、9.0%(122例中11例)にまぶしさの訴えがありましたが、いずれも軽微なものです。
対策 必ず寝る前に点眼してください。
- アレルギー反応
体質により、アレルギー性結膜炎による「かゆみ」や「充血」が出ることがあります。
※一時的に目がかすんだり、まぶしく見えたりすることがあります。お子様が安全に過ごせるよう、点眼後はそのままお休みいただくようにしてください。
費用について
自由診療のため、一律で下記の金額になります。
| 初診料 | 5,000円 |
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| 再診料 | 2,000円 |
| 薬費用(1箱30日分) | 3,980円 |
※子どもの近視について、より詳しくは「子どもの近視情報WEB(参天製薬日本サイト)」をチェックしてみてください。